今から41年前の夏、私はバックパッカーとして、インド北部のジャンム・カシミール州を独り旅していました。自然が豊かでシュリナーガルなどの景勝地も多い同州。ところが一方で、インド・パキスタン両国間の紛争が絶えない地域でもあります。私がシュリナーガル滞在中も、幾度となく軍人や警官に所持品検査を迫られ、また、路線バスに乗るにも商店に入るにもいちいちボディーチェックをされるほどで、街全体に緊張感が漂っていたのを覚えています。
そして今年の5月、ジャンム・カシミール州において、またも軍事衝突が起きたのです。インド側が係争地から遠く離れたパキスタン本土をミサイル攻撃するにおよび、パキスタン側は核兵器を管理運用する「国家司令本部」を招集するなど、事態は悪化していきます。
幸いにして現在は停戦となっていますが、核兵器を保有する国同士の紛争は、日本にとっても、世界全体にとっても大きな脅威です。
先の参院選の結果、「核兵器を持つべき」とする8人の国会議員を生み出してしまいました。こうした今だからこそ、声を大きくして発信しなくてはなりません。唯一の被爆国である我が国は、「核なき世界」をつくる、その先頭に立つ必要があるのだ、と。
「広島原爆の日」の今日、平和への思いと誓いを新たにしているところです。